[Tools]ネットワークエンジニアが使うフリーソフト


概要

ネットワークエンジニアは構築や保守の場で多くのフリーソフトを活用します。今回は私が業務でよく使用するフリーソフトを紹介していきます。なお、私は業務用・私用ともにWindowsマシンを使用していますので、今回紹介するソフトはWindowsで動作するソフトです。
※シェアウェアを含む場合がありますが、使用上差し支えなければ紹介します。

必須級ツール ★★★

PCをセットアップする際に、必ず入れておくツール群。業務でも高頻度で使用します。
分類 名称 説明
ファイル比較 WinMerge 2つのファイルの内容の差異を比較するソフトです。ネットワーク機器のコンフィグを設定変更前後で比較したり、設計書や試験証跡の更新状況を検証するために使用します。
DIFFツールとして有名なDFを高機能にしたようなソフトです。DFとの違いは、デフォルトでミニマップや詳細表示(DFではダブルクリックで表示する)に対応しており、いち早く差異内容を理解することができることです。また、手放せない理由となっているのが、フォルダ比較とExcelファイル比較に対応している点です。業務ではWinMergeを起動しない日はほとんどありません。
ターミナルエミュレータ TeraTerm 説明不要の基本ソフトです。ネットワークエンジニアとしての第一歩はコンソールケーブルとTeratermを持ったところから始まるといってよいのではないでしょうか。最近は他にも高機能なツールが出ていますが、現場によっては前任者から受け継いだTeratermマクロが便利で乗り換えられないというということもあると思います。
TFTPサーバ 3CDaemon TFTP,Syslog,FTPサーバを簡単に立てることができるツールです。Cisco機器をはじめとしたネットワーク機器は、TFTPでコンフィグをアップロード・ダウンロードしなければならないことが多いため、そのような場面で力を発揮します。TFTPでコンフィグを導入した後は、WinSCPでファイルの交換を行います。
SCP/SFTPクライアント WinSCP FTP,SCP,SFTPクライアントソフト。稼働中のネットワーク機器に接続してログファイルやバックアップファイルを回収する目的で使用します。BIG-IPのqkviewはこれで取得します。
プロトコルアナライザ Wireshark パケットキャプチャツールです。障害原因の切り分けや技術検証で使用します。
必須と言いつつも、業務ではあまり起動する機会が無い方がいいと思うツールでもあります。とはいえ、私はネットワークエンジニアの能力はパケットをみる力だと思っていますので欠かせないツールです。
テキストエディタ サクラエディタ Windows標準のメモ帳は改行コードや文字コードが柔軟さに欠けるため、なんらかのテキストエディタが必要。私はタブ表示ができればエディタにあまりこだわりはありませんが、周りを見るとサクラエディタと秀丸エディタが多いようです。

よく使うツール ★★☆

検証作業時など特定のフェーズで多用するツール群。目的に合わせて使い分けていきます。
分類 名称 説明
拡張Ping Exping 主として試験で活躍するツール。各種のパラメータを調整してPing実行します。結果をファイルに残せる点もコマンドプロンプトよりグッドです。
ポートスキャン(コマンドラインユーティリティ) Portqry.exe Microsoftの提供する基本的なポートスキャナツールです。私の場合、本番環境サーバからTelnetで稼働確認を取りたいときに使用します。標準のTelnetコマンドを使用した場合、証跡が分かりにくくなってしまうのを、このツールの場合、「LISTENING」とログ出力してくれるのが良いと思っています。Microsoft製ということでフリーソフトの使用に厳しい案件でも通りやすい気がします。
SNMPサーバ TWSNMPマネージャ 高機能なSNMPサーバです。私の場合は障害試験時にSNMPマネージャとしておいておき、Trapを収集するのに使用しています。このツールで障害部位ごとのTrapを収集し、結果を精査して本番環境の監視サーバへの監視登録を申請します。

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